観てきた！

空中庭園、やっと観ました。平日の昼間の映画館はマダムがいっぱい。
始まる前の予告編で面白そうな映画を２つ発見。
一つは「仰げば尊し」。テリー伊藤、薬師丸裕子主演。教師の主人公の父（元教師）の死を目の前にして、父に「最後の」授業をしてもらう、というお話。重松清原作。目から血が出そうなくらい泣きそうなネタだよ･･･。
もう一つは「誰がために」。浅野忠信、小池徹平。妻を未成年に殺された主人公の、復讐・赦しの話みたい。映画初出演の小池徹平が、その少年役。ふだんの彼はすごく顔立ちが整っていて「ラブリー」な顔だけど、予告編では、整っているがゆえの不気味さが出ていて、よさそうだった。（もう、都心では公開しているのかな･･･?）

･･････で、肝心の「空中庭園」は･･････おどろいた。完成度の高さに。
最初のシーンは、何かの絵。･･･と思ったらそれはリビングにある蛍光灯で、それがカギになってくる。蛍光灯の下で交わされる「秘密のない、タブーのない」会話たち。あとはラブホテルと地元のショッピングセンターの世界。これらがすでに一つの「家（世界）」でもある。
カメラワークが、なんていうか、視点が常に動いていて、じっと観ていると気持ち悪くなってくる。でもそれはカメラのせいだけじゃなくて、その中で起こっている一つの家庭のあり方のせいでもある。「気持ち悪い」。一見、なんかキレイでまっすぐで、正しそう。だけど･･･なんか気持ちが悪い。･･････そう感じていると、話が進むにつれて、その「気持ち悪さ」が間違った感じ方ではないことに気付く。

小泉今日子のための映画。というくらい、ハマっている。観てよかった。さっそく角田光代の原作を買い、読んでいます。初角田。

あすは「にいがた国際映画祭」へ行く予定。