時間泥棒

例えば三度の食事。味わって食べているだろうか?朝起きるとものすごく急いで朝食の支度をして、ものすごく急いで咀嚼する。電車の時刻・遅刻の不安のため。ついでに世の中の出来事を知るためにテレビを見ながら。
昼食は1時間の休憩中に食べる。休憩室で、他の人に話を合わせながら、昼ドラを見ながらお弁当を食べる。(「我輩は主婦である」はおもしろいけれど・・・)
ぐったり疲れて帰ってきたら、もう明日のことを考える。「早く寝なきゃ明日に疲れが残っちゃう。」だから夕食も思ったほどゆったりできない。新聞も流し読み。

例えば帰りの電車の中。本当はゆっくりと一人で聴きたい音楽を、そうする時間がないからヘッドホンで聴いている。周りの雑音に対抗しながら。本当はじっくり一気に読みたい本も、そうする時間がないから移動しながら読んでいる。

最近、なにか一つのことだけを、ゆっくりとじっくりとする事がないなぁ、と思う。理由は「時間がないから」。私の24時間は誰に奪われたのだろう?

時間の使い方が昔から下手だった。要領も悪い。だからかな?なんていうか、本を読むだけの時間、食べるだけの時間、音楽を聴くだけの時間、ボーっとするためだけの時間、ネコをなでているだけの時間、そんなのが欲しい。
やっぱ疲れているうえに集中力がないうえに要領も悪いな・・・。

こんなこと考えたらミヒャエル・エンデの『モモ』のことを思い出した。確か6年生か中一のときに読んだ。もう一回読んでみたいな。電車の中でじゃなく、家の中でじっくりと。

ちなみに今電車の中で聴いている音楽は「ULTRA BLUE」、読んでいる本は『スロービジネス読本2』か『リリイ・シュシュのすべて』。「ながら」だけど、それでも結構良くて、駅に着いても電車を降りたくないときもある。

あぁ、何言いたいのかなぁ、私。
つまり、ゆったりじっくりしたいんだ。