宗教について

久しぶりに高校時代の友達から連絡があって「会おう!」と。ずっと連絡取ってなかったから嬉しい反面、「こ、これは結婚のご報告だろうか?!」と色めき立ってしまう。
TOEICのテストを終え、束の間のショッピングの後、友達と再会。ファミレスで夕ご飯を食べることに。
・・・・・・どうやら結婚ではないみたい。ちょい残念。でも、彼とは上手くいってるみたい。両親同士を会わせて、結婚の「約束」はしたみたい。

と、ここで友達の会社の人2人が合流。偶然?まぁ、いい人そうな人たち。4人で会話が盛り上がる。仕事の話やネコの話、便秘の話や買物の話。まぁ、普通じゃない?

とそこで友達から一つの封筒が差し出される。「まぁ、中見て」と。一冊の本。

「○○宗 ○○堂・・・・・・」


えっ!これってなんかの宗教の本?

「私、今これやってるんだ〜」と友達から発せられる信じられない言葉。目つきが変わる私以外の3人。

遅ればせながらやっと事態が飲み込めました。要するに、友達は私をその宗教に勧誘するために「久しぶり」に私を誘ったのだ。そしてあとの2人も、私を勧誘するためにわざと合流したのだ。

ガーン

それからはもう、のんきなネコの話なんかではなく、私を勧誘するためにその宗教が以下にすごいか、いかにご利益があるかを延々と聞かされる。
なんでも、「○○○○ととなえているだけでOK」「この世の不条理はみんな○○様が予言していた」「お金は490円しかかからない。壷とかお札とかは一切売らない。」「そのうち日本も戦争に巻き込まれる」・・・・・などなど。
もう、いいから家に帰して〜。って思いながら、どうやったら上手く断れるか考えてた。「いまいち興味がない」と正直に告げても、「いつでも辞められるんだから、まずやってみればいいよ。」と切り返される。そのくせ、「半年間は辞めないで続けたほうがいい」などと言われる。なんだそりゃ?
もう、ホントは頭の中はけっこう怒ってた。「こんなことのためにわざわざ呼び出したんだ。友達として会いたいと思ってくれたわけじゃなくて、私のことを勧誘対象として見てたんだ。」と。啖呵でもきってさっさと帰ろうかとも思ったけど、結局私はその友達が好きなので、そうもできない。もしかしたら、自分がその宗教に救われて幸せになったから、私にも幸せになってほしくて善意で誘ってくれたのかもしれない。そう考えたら強く言えないよ。
とにかく、「明日、仕事朝早いから」と切り上げ、「じゃあこの本読んでみてね(笑顔)」と言われた。 

開放されてから色々考えた。
私今まであんまり自分が「仏教徒だ」とか「仏」とか強く信じてきたわけじゃない。だけど、世界にはキリスト教を心から信じている人もいるし、イスラム教を強く信じている人もいる。だから、宗教にはまっちゃった友達も、別に「おかしい」わけじゃないのかもしれない。・・・だけど・・・。
友達がその宗教を心から信じて、実行して、幸せならそれはそれでいい。でも、私は違う。もうちょっと自分でがんばってみたい。時々「神様何とかして〜」って思うけど。

大学の頃に受けた「仏教文化論」の授業、もっとちゃんと聴いていればよかった、と初めて思った。寝まくってて単位落としたからなぁ・・・。

う〜ん、なんかあの日から色々考えます。